2014年9月5日金曜日

一輪の薔薇に母を思ふ



庭にピンクの薔薇が咲いた。ピンクの薔薇を見ると母を思い出す。母はピンクが好きだったわけでも薔薇が好きだったわけでもない。母との思い出にリンクしているわけでもない。だが、なぜだかピンクの薔薇を見ると母を思い出す。


この薔薇は特に手入れをしているわけでもない。そもそも植えた記憶もない。気が付くとピンクの花を明かせている。そして花が散った頃には、私はまたその存在を忘れる。


沢山のモノを所有して思い出を大切にしているつもりになるよりも、母に対する様々な思いが蘇ってくるこの一輪の薔薇のほうが私には大切だ。勝手に咲いてくれるピンクの薔薇を見ると、やさしく穏やかな気持ちになれるのだ。


ある日突然咲き、散った頃にはその存在も忘れる。モノと違って邪魔になることもない。そして翌年、またピンクの薔薇に、そして母に会うことができる。


故人を想うには様々ある。モノを所有するのもひとつの方法であるし、所有しないのもひとつの方法だ。

2 件のコメント:

  1. こんにちは、suさんの優しいお気持ちが伝わってきました。ふっと咲いて散るバラに想いをよせていらっしゃるの、ステキだな~と。今の季節にもこんなに大きく咲くのですね~そーっと散るはかない花の姿もお母様の想い出とリンクするなにかがあるんでしょうね。そうですね、モノじゃなくて想いですね!

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    1. 緑色の景色の中にある日突然、ピンクの薔薇が咲くので思わず目がいくんですよ。そしてなぜだか母のことを思い出すんです。モノの代わりに故人が好きだった花を育ててみるという生活もステキかもしれませんね。

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